2023/10/18
小児向けのマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)とは|治療費やメリット・デメリットを解説
2022/12/02
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矯正治療をはじめたいけれど「マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正ってホントに歯が動くの?」「効果はどれくらいで実感できる?」と、不安を感じる方もいるでしょう。高い治療費を支払っているのに、効果を実感できなかったら悲しいですよね。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正の仕組みや効果について、不安や心配を残したまま治療を開始したくない方もいるでしょう。一度矯正治療をはじめてしまうと戻れないので、しっかりと解消してからの治療の開始が大切です。
そこで今回は、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正の仕組みや効果について解説します。効果を高める方法もあわせて紹介するので、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正とは、アメリカのアライン社が開発したマウスピース型矯正ブランドのことです。アライナーと呼ばれる形の異なるマウスピースを段階ごとに交換しながら装着し、歯列を整えていきます。従来の矯正治療では、歯に固定式の装置を取り付けていましたが、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では取り外し可能なマウスピースを自分で交換して矯正治療を進めます。
マウスピースは透明で薄いため目立ちにくく、矯正治療中の見た目を気にする方でもはじめやすい矯正装置です。また、自分でマウスピースを取り外すこともできるため、痛みなどの急なトラブルにも対応しやすいでしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正は、1ヶ月で0.25mm前後ずつ歯が移動します。そのため、治療をはじめてすぐは効果を実感できないでしょう。症例や使用環境にもよりますが、だいたい3~4ヶ月経過した頃から変化を感じられるようになります。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では、歯が移動する過程を治療開始前のシミュレーション動画で確認できるので、ひとつの目安として覚えておくとよいでしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正は、形の異なるマウスピースを段階ごとに交換しながら歯に力を加えていきます。歯を支えている骨と歯の間には歯根膜という薄い膜があり、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正やワイヤー矯正などは、この歯根膜の働きを利用して歯を動かします。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正によって歯に力が加わると、押されている側の歯根膜は縮み、引っ張られている側は厚みを増します。歯根膜は歯を守るために一定の厚みを保とうとする働きがあるため、押し縮められた歯根膜は周囲の骨を溶かしながら厚みを保とうとします。また引っ張られている側の歯根膜も厚みを保つために、新しい骨が作られるようになります。このように骨が歯にあわせて吸収と再生を繰り返すため、硬い骨のなかを歯が移動していくという仕組みです。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正で歯が動く仕組みを解説しましたが、なかには効果を感じられなかったという方もいます。それぞれの症例に適切な装置・環境で治療を進めないと効果を感じられないこともありますが、装置の管理方法などが関係してくるケースもあります。
ここでは、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正で効果を感じられない原因について解説します。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正のようなマウスピースを自分で取り外し使用する矯正装置では、装着していない時間は矯正力がかかりません。マウスピースの毎日の推奨装着時間は20時間以上です。そのため、食事や外出などで装置を外している時間が長いとうまく歯が動かず、思うような効果を実感できないこともあるでしょう。「もうすぐご飯の時間だし……」と装置を外したままうっかり数時間付け忘れていたなんてケースも少なくありません。
また、装置を外している期間があまりにも長いと、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」をしてしまいます。せっかく整えた歯列が再び乱れてしまうので、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では、装着時間をとくに気を付ける必要があるでしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正は自分で装置を取り外しをする矯正装置のため、装着方法に誤りがあると矯正治療がスムーズに進みません。自己流で装置を扱ってしまうとすべての歯が予定どおりに動かないばかりか、数年に渡る治療が失敗に終わってしまうケースもあるでしょう。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正は、装置の装着時間や装着方法など、徹底された自己管理が必要な治療なので、医師の指示をしっかりと守りながら管理するよう心がけましょう。
また、マウスピースが正しく装着されていないまま過ごしていると、マウスピースが破損してしまう可能性があります。再製には時間かかるだけでなく、追加費用も発生してしまうので取り扱いには十分注意しましょう。
マウスピースの交換には決められたタイミングがあります。指示どおりに指定のマウスピースへ取り換えていかないと、当初に立てた計画どおりに歯が動かないでしょう。自分で装置を交換していく治療ですが、好きなタイミングで交換するわけではありません。決められたスケジュールを守らないと、どんどんスケジュールが後ろに倒れてしまい、治療期間の延長や治療計画の立て直しにつながります。
ただし、しっかりマウスピースがはまっていないのに交換を進めてしまうと予定通りに歯が移動しないので、マウスピースがしっかりはまっているのを確認して交換をするようにしなければなりません。医師の指示をよく守りながら治療を進めましょう。
適切ではない症例にマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)を適用させたり、治療計画に問題があったりする場合も、効果が実感できない原因となります。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)では、クリンチェックと呼ばれる治療計画を作成するソフトを使用しますが、コンピューターが作成した治療計画を医師が確認して細かい修正を加える必要があります。しかし、この過程を行わなかったり、判断に誤りがあったりすると設計ミスが起こり治療効果がでないケースもあるでしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正はどこでやっても同じではありません。実績と経験のある病院選びをするようにしましょう。
矯正治療を開始したあとに虫歯や歯周病治療が必要になってしまうと、虫歯治療や歯周病の治療を優先して進めます。その際に詰め物や被せ物の治療があると歯の形が変わってしまうため、新しい歯型に合ったマウスピースを作り直す必要があります。そのため、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正をはじめる前に虫歯や歯周病の治療を完了させ、矯正治療中は口腔内を清潔な状態を保てるよう心がけましょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正をはじめるのであれば、最大限の効果を引き出して治療を完了させたい方がほとんどでしょう。矯正治療の基本的なルールを押さえた上で、より効果を引き出すためのポイントを紹介します。
難しい内容ではなく、少しの意識が矯正治療の効果を大きく変えるので、ぜひ実践してください。
チューイとはマウスピースをしっかりはめ込むために使うシリコン製のスティックになります。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では、マウスピースがしっかりハマっていないと均等に矯正力がかかりません。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正をはじめた頃はチューイを使用していても、途中から慣れて指や歯ではめ込んでしまうケースがとても多いです。
しかし、スムーズに矯正治療を進め、効果を最大限に引き出すためには、常にチューイをしっかり噛んでマウスピースをはめ込むようにしましょう。
顎間ゴムは、歯科用の小さな輪ゴムのことです。エラスティックとも呼ばれます。ゴムの弾性を活かして、歯を前や後ろに移動させたり、上下に動かしたりして噛み合わせを整えます。顎間ゴムは太さ・硬さ・形状によって効果が異なり、太いものほど矯正力が高くなります。
症例によって使用するゴムが異なるため、医師に指示された方法を守り、毎日自分できちんと取り替えるようにしましょう。
アンカースクリューは矯正用インプラントとも呼ばれ、直径1~2ミリほど、長さ6~10ミリほどの小さな歯科用ネジを顎の骨に埋め込む処置のことです。
顎の骨に埋め込まれたネジはしっかりと固定されるため、アンカースクリューにゴムをかけて歯を移動させると、通常のゴムかけよりも固定源が強くなり歯の移動量を大きくすることができたり、結果歯を早く動かすことができます。アンカースクリューを用いることで適用症例の幅が広がったり、治療の精度を高めたりすることができます。
アタッチメントとは、矯正力を高めるために歯の表面に取り付ける小さな突起のことを指します。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正は、矯正中の見た目を気にする方に人気の矯正装置でもあるため、アタッチメントの装着を拒む人もいますが、理想的な歯列へ整えるためにはアタッチメントが欠かせないケースもあるでしょう。アタッチメントは樹脂でできており大きく目立たないので、医師から必要であると判断された場合は装着することが大切です。
加速矯正装置とは、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正の効果を早めるための装置で、主に用いられるのは「光加速矯正装置」と呼ばれる装置になります。毎日数分口に咥えて使用するだけで、マウスピースの交換を1週間から3~4日交換にすることができ、治療期間が数ヶ月~1年ほど短縮される可能性があり、効率的に治療を終わらせられます。
矯正治療を終了させたい具体的な期限がある方は、利用を検討してみましょう。ただし、加速矯正装置は取り扱っていない医院もあるため、矯正治療を開始する前から利用を決めている方は、取り扱いのある医院を探すようにしましょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正はワイヤー矯正のように毎月通院する必要がなく、2~3ヶ月に一度ほどのペースで来院して状態を確認してもらいます。その間は医師の指示を守りながら、自分で矯正治療を進める必要があります。医師の指示どおりに進められることが前提で緻密な計画が立てられているので、医師任せのような感覚ではマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正でうまく効果を出せないでしょう。医師と協力しながら、当事者である意識を忘れないように治療を進めることが大切でしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では、歯を少しずつ動かしていくので治療に時間がかかってしまう場合やマウスピースでは不得意な歯の移動もあります。その様な場合にはワイヤー矯正を併用して治療を進めると、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)単体で治療を行うよりも効率よく効果を出せる場合もケースによってはあります。
歯を大きく移動させる部位にはワイヤー矯正、細かい調整が必要な部位にはマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正というように、それぞれの利点を活かして治療を進めると高い効果が実感できるでしょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正の効果について解説しました。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正では、他の矯正装置と同じ基本的なルールの他にも、いくつかのポイントを押さえるだけでより高い効果と効率的な治療が可能になります。長い時間とたくさんの費用を費やして受けるわけですから、ご自身でもしっかりとした管理が大切です。
目白歯科矯正歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が矯正治療を担当しています。それぞれの症例に最適な治療方法やライフバランスを考慮した治療計画を作成し、さまざまな矯正装置にも対応しています。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)矯正を検討している方、矯正治療でお悩みの方は、目白歯科矯正歯科へお気軽にご相談くださいませ。
監修:山澤 秀彦 (やまさわ ひでひこ) 目白歯科矯正歯科/院長