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マウスピース矯正を行いたいと思っているものの、どういった治療なのか分からずに迷っている方も多いでしょう。矯正器具が目立ちにくかったり、自分で取り外しを行えたりと、マウスピースにはさまざまなメリットがあります。
一方で、自己管理が必須である、紛失の可能性があるなど、注意すべきポイントが存在するのも事実です。治療を行ってから後悔することがないよう、メリットだけでなく、デメリットについてもよく知っておくことが大切です。
当記事では、マウスピース矯正を行ううえでのデメリットとメリットについて最新の情報で解説します。以前ではマウスピース矯正では出来なかった症例も、今では治すことができるようになってきており数年前とはマウスピース矯正治療は大きく変わってきています。記事を読むことで、マウスピース矯正の特徴が分かり、安心して治療を行えるようになるでしょう。
マウスピース矯正は、以下のように、あらかじめ知っておくべきさまざまなデメリットが存在します。
<マウスピース矯正の5つのデメリット>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
マウスピース矯正は、マウスピースを1日に20時間以上、装着していなければなりません。ご飯を食べるときや歯を磨くとき、そのほかどうしても外さなければならないとき以外、原則は装着し続けることになります。自分の意思で20時間つけ続けなければならないため、自己管理が必要な治療法だといえるでしょう。
決められた装着時間を守らなければ、治療がうまくいかなかったり、治療期間が延びたりすることにつながります。
マウスピース矯正を行う際は、歯科医師から指示されたルールをしっかりと遵守するようにしましょう。「仕事の都合上、装着時間を守れるか分からない」といった不安な点があれば、事前に歯科医師へ相談しておくことをおすすめします。
マウスピース矯正は、患者さま自身が矯正器具を取り外し可能です。そのため、マウスピースを取り外したまま紛失するなど、ワイヤー矯正では起こりえないトラブルが発生する可能性があります。
自分でなくしてしまうケース以外に、「ティッシュに包んで放置していたら家族に捨てられた」といったケースもありえるでしょう。マウスピースを紛失して再度作製することになると、歯科医院によっては再作製のための費用が発生します。
紛失することに対する解決策としては、マウスピースケースに収納することが挙げられます。マウスピースケースに入れれば、ゴミなどと間違えられて捨てられたり、どこに置いたか分からなくなったりする心配も減少するでしょう。
マウスピース矯正は、すべての症例に対応できるわけではありません。とはいえ、そこまで心配する必要はないでしょう。というのも、以前はマウスピース矯正で対応できない症例も多くありましたが、最近ではワイヤー矯正で治せる症例のほとんどがマウスピース矯正でも治せるようになってきたためです。
そのため、複雑な症例を抱えている方も、近年はマウスピース矯正で治せる可能性が高いでしょう。重度の症例を抱えている方も、まずは歯科医師に相談してみることをおすすめします。
マウスピース矯正の対応症例は広くなってきたものの、複雑なマウスピース矯正治療に対応できる歯科医院が少ない点には注意が必要です。ワイヤー矯正のみを行っている歯科医院も多いため、マウスピース矯正を行いたい方は、「行こうと考えている歯科医院がマウスピース矯正に対応しているか、複雑な症例に対応しているか」をしっかりとチェックしてから訪れることをおすすめします。
マウスピース矯正を行う際は、質の良い歯科医院を選ばなければなりません。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも歯科医師が手軽に治療を始められるため、そこまで矯正治療が得意でない歯科医院でも治療を行っていることがあります。
しかし、矯正治療に慣れていない歯科医院で治療を行えば、失敗する可能性も高まります。質の低い歯科医院を選ぶと、例として「噛み合わせがずれる」「歯根が露出する」「並びはキレイになったが口元が出てしまった」といった問題が発生する可能性があるでしょう。安心して治療を行いたいのであれば、矯正を専門にしている経験の深い歯科医院に頼むのが良いでしょう。
目白歯科矯正歯科の院長は矯正歯科を専門としており、矯正治療における30年間の実績があるため、確かな経験や知識を持って治療をご提供できます。
マウスピース矯正を行うと、歯が着色しやすくなります。着色する原因は、以下のようなものが挙げられるでしょう。
マウスピースを装着したまま着色しやすい物を食べたり飲んだり、タバコを吸うと、着色成分がマウスピースの中に閉じ込められ、より歯が着色しやすくなります。マウスピースを外した状態で飲食をしたとしても、着色成分がお口の中に残った状態でマウスピースをはめてしまうと歯は着色してしまいます。たとえストローでコーヒーなどを飲んだとしても、着色成分がお口の中に残っていれば着色してしまうでしょう。
歯が着色しないようにするためには、色の濃い飲食物やタバコを控えるようにします。また、なるべく着色のリスクを減らすために、ハミガキをしっかりしてからマウスピースを装着するようにしましょう。
注意すべきポイントもいくつかあるマウスピース矯正は、もちろん多くのメリットも存在します。主なメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
<マウスピース矯正のメリット>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
歯に矯正装置を接着するワイヤー矯正は、歯を見せて笑ったり話したりした際にワイヤーが見え、「歯列矯正をしている」と気づかれやすいという問題点があります。歯の表側に装置を取り付ける表側矯正は、とりわけ目立ちやすいといえるでしょう。
その点マウスピース矯正で使用する装置は、ワイヤーがついていないうえに透明な見た目をしています。そのため歯を見せても、歯列矯正をしていることが気づかれにくい傾向にあります。
「矯正をしていると気づかれるのは恥ずかしい」「仕事で人前によく出るため、あまり矯正器具を見せたくない」という方でも、安心して治療が行えるでしょう。
ワイヤー矯正を行う際は、装置を壊したり外してしまう可能性がある硬い食べ物や、装置にくっつくリスクがあるガムなどの食べ物は避けることが推奨されます。
その点マウスピース矯正は、ワイヤー矯正のような食事制限がほとんどありません。マウスピース矯正では食事のときに装置を取り外せるため、食事が装置に悪影響を与えるリスクを気にせず、歯列矯正を始める前と同じように食事を楽しめます。
ワイヤー矯正は、ワイヤーを取り付けたままハミガキを行うため、歯列矯正をしていないときに比べて磨きにくいというデメリットがあります。ハミガキが十分にできていないと、食べかすが残って虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
対してマウスピース矯正の場合は、装置を取り外して歯を磨けるため、歯列矯正をしていないときと同じようにハミガキができます。そのため、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病のリスクを抑えやすいでしょう。
個人差はあるものの、マウスピース矯正は一般的に、ワイヤー矯正よりも痛みを感じにくい治療法だとされています。
ワイヤー矯正でも最近では痛みの感じにくいニッケルチタンワイヤーなどがありますが、それでも治療後の数日は痛みが生じてしまいます。マウスピース矯正では1週間から2週間ごとにマウスピースを交換するため、弱い力で少しづつ歯を動かすことができるため痛みが感じにくいといわれています。
治療の間ずっと痛みが続くと、精神的に大きなストレスを抱えることになります。治療による苦痛を心配している方にとって、痛みが少ない点は大きなメリットだといえるでしょう。万が一耐えられないほどの痛みが発生したときは、外して歯科医院へ相談しに行くことも可能です。
ワイヤー矯正は矯正器具に金属を使用しているため、金属アレルギーの方は症状が現れるリスクがあります。その点、マウスピース矯正で使用するマウスピースはプラスチック製であり、金属を使用しません。そのため、金属アレルギー反応を起こす心配がなく、安心して治療が行えるでしょう。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少ない傾向にあります。ワイヤー矯正は1ヶ月に1回程度の通院が必要であるのに対し、マウスピース矯正は2ヶ月に1回程度の通院となります。
忙しい生活を送る患者さまは、通院回数が多いと負担も大きくなるでしょう。通院の頻度を抑えて治療を行える点は、大きな魅力だといえます。
マウスピース矯正は、スポーツや楽器演奏などの活動に影響を与えにくい点も魅力です。ワイヤー矯正は、スポーツで顔にボールが当たったり誰かにぶつかったりすると、その衝撃によって装置のワイヤーが口の中を傷つけたりするリスクがあります。対してマウスピース矯正は、装置が滑らかな形状のプラスチックでできているため、口の中を傷つけるリスクが低いといえます。
スポーツの際に歯を食いしばる方は、マウスピースがクッション代わりとなることで歯が欠けたり、すり減るのを防いでくれるため、むしろ歯にとって良い効果が期待できるでしょう。
吹奏楽部などで楽器演奏する際も、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて支障を与えにくい傾向にあります。マウスピースは薄い形状であるため、マウスピースをしたままでも違和感を抑えて演奏可能です。また特別な演奏会などでは一時的にマウスピースを外すことも可能です。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べてトラブルが起きにくい治療方法です。
例えばワイヤー矯正は、硬いものを装置で咬んでしまったりすると装置が外れるケースがあります。ワイヤー矯正の装置は患者さま自身で付け外しができないため、取れた際は歯科医院へ行く必要があります。対してマウスピース矯正は、患者さま自身で装置を自由に取り外しできるため、「突然外れて元に戻せなくなった」というトラブルが生じることはありません。
しかしマウスピース矯正ではアタッチメントと呼ばれるプラスチックを歯の表面に接着することもあります。このアタッチメントが外れてしまった場合にはなるべく早めに病院に言ってつけ直してもらうようにしましょう。アタッチメントが外れてしまってもマウスピースをはめていれば、ワイヤー矯正とは違って歯が後戻りするリスクは少ないと言えるでしょう。
またワイヤー矯正は、装置のブラケットやワイヤーが頬の内側や歯ぐきに当たって傷ができたり、腫れさせたりする場合があります。その点マウスピース矯正の装置はワイヤーとは違って尖ったりしてなく、なめらかな素材でできているため、ワイヤー矯正の装置に比べて口の中を傷つけるリスクが低いでしょう。
マウスピース矯正は、矯正器具が目立ちにくかったり、自分で取り外しができたりと、独自のメリットを持った治療方法です。ただし、装着時間に関する自己管理を徹底しなければならない点や、紛失してしまうリスクがある点など、事前に注意すべきポイントも存在します。
マウスピース矯正のデメリットについてしっかりと把握したうえで、自分に向いた治療法であるかを検討してみましょう。
目白歯科矯正歯科では、矯正治療の計画から経過観察まで、すべてのフェーズを矯正歯科専門で経験を積んだ院長が担当しています。マウスピース矯正からワイヤー矯正まで、さまざまな矯正治療に対応可能です。矯正治療を検討中の方は、ぜひご相談ください。
監修:山澤 秀彦(やまさわ ひでひこ)目白歯科矯正歯科/院長