矯正治療の自分に合う見極め方〜失敗しない選択法

矯正治療の自分に合う見極め方〜失敗しない選択法

矯正治療の自分に合う見極め方〜失敗しない選択法

矯正治療を始める前に知っておきたい基本知識

歯並びの悩みは見た目だけでなく、お口の健康にも大きく影響します。きれいな歯並びを手に入れることで、笑顔に自信が持てるようになるだけでなく、虫歯や歯周病の予防、さらには全身の健康にもつながります。

しかし、矯正治療を始めようと思っても「どこで受ければいいのか」「自分に合った治療法はどれなのか」と悩まれる方は少なくありません。

矯正治療は短期間で終わるものではなく、数年にわたる場合もある長期的な治療です。そのため、治療を始める前に自分に合った矯正治療の選び方を知っておくことが非常に重要になります。

この記事では、矯正治療専門医として20年以上の経験を持つ私が、失敗しない矯正治療の選び方について詳しくお伝えします。

矯正治療の種類と特徴を理解する

まず、自分に合った矯正治療を選ぶためには、どのような種類があるのかを知っておく必要があります。現在の矯正治療は技術の進歩により、さまざまな選択肢が用意されています。

大きく分けると、従来の「ワイヤー矯正」と「マウスピース型矯正装置」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ワイヤー矯正の種類と特徴

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。ワイヤー矯正には以下のような種類があります。

  • 表側矯正:歯の表側にブラケットを装着する最も一般的な方法
  • 裏側矯正:歯の裏側にブラケットを装着するため外からは見えにくい
  • 目立たない矯正:白いセラミック製のブラケットなど、目立ちにくい素材を使用

ワイヤー矯正の最大の特徴は、複雑な歯の動きにも対応できる点です。重度の不正咬合や、大きく歯を動かす必要がある場合でも確実に治療できます。また、装置が固定式のため、患者さん自身が装着時間を気にする必要がないというメリットもあります。

マウスピース型矯正装置の特徴

マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用する方法です。2〜3週間ごとに形状の異なるマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に動かしていきます。

マウスピース型矯正装置の最大の特徴は、装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるという点です。食事や歯磨きの際には外すことができるため、日常生活への影響が少ないというメリットがあります。

当院では、インビザライン症例数1,000を超える経験と技術を持ち合わせており、多くの患者様に満足いただいています。また、技術の進歩により、乳歯と永久歯が混在する時期(6-10歳前後)の小児矯正にも対応できるようになりました。

矯正治療の医院選びで失敗しないためのポイント

矯正治療の成功は、治療を担当する医師や医院選びに大きく左右されます。失敗しない医院選びのポイントをご紹介します。

専門性と経験を重視する

矯正治療は専門性の高い治療です。日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格を持つ歯科医師を選ぶことが重要です。

日本矯正歯科学会の認定医になるには、最短でも2年の大学病院勤務が必要で、さらに認定医試験の受験資格を得るためには、認定されている施設でさらに3年の勤務が必要です。つまり、認定医の資格を持つ医師は、矯正治療において十分な知識と経験を持っていると言えます。

当院では日本矯正歯科学会所属の専門医による矯正治療を提供しており、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案しています。

矯正治療専門の医院を選ぶ

矯正治療を受ける場所としては、大きく分けて以下の3つがあります。

  • 大学病院の矯正科:矯正専門の歯科医師が多く在籍
  • 一般歯科医院:月1-2回矯正専門の歯科医師が診療するケースが多い
  • 矯正専門の歯科医院:矯正専門の歯科医師が常勤している

それぞれにメリット・デメリットがありますが、矯正専門の歯科医院では、装置が外れた、ワイヤーが当たって痛いなどの急患処置も、矯正専門の歯科医師が適切に対応できます。また、患者様の治療内容に合った頻度で通院可能なため、結果として最短で治療が終わるというメリットもあります。

当院は矯正歯科治療を専門としており、目白駅から徒歩1分、池袋駅からも徒歩13分という好立地で、平日は19時30分まで、土日祝日も18時まで診療しているため、お仕事帰りや休日にも通いやすい環境を整えています。

矯正治療で失敗しないための重要ポイント

矯正治療を成功させるためには、医院選びだけでなく、治療内容についても正しく理解しておくことが大切です。ここでは、矯正治療で失敗しないための重要なポイントをご紹介します。

適切な検査と診断を受ける

矯正治療を始める前に、適切な検査と診断を受けることが非常に重要です。セファログラムと呼ばれるレントゲン写真やCT撮影などを用いて、顎の上下の大きさ、骨格のズレ、歯の傾斜角などを詳しく分析・診断する必要があります。

例えば、「出っ歯」の症状でお悩みの場合、セファログラムを使用することで「上の顎が前に出ている」のか「下の顎が小さいために前に出ている」のかなど、出っ歯の原因を詳しく診断できます。

当院ではCT・マイクロスコープなどの先端機器を導入し、診療・治療の精度を高めています。また、初診時には丁寧なカウンセリングを行い、患者様のご希望や不安な点をしっかりとお伺いした上で、最適な治療計画を立案しています。

治療計画と期間を明確にする

矯正治療を始める前に、治療計画と期間を明確にしておくことも重要です。「いつまで治療が続くのか」「どのような段階を経て治療が進むのか」を理解しておくことで、治療中の不安を減らすことができます。

また、治療期間中に「突然治療方針が変わった」「はっきりとした説明を得られなかった」というケースは、「NGな矯正治療」と言わざるを得ません。疑問や不安がある場合は、遠慮せずに担当医に質問することが大切です。

当院では、初診時のカウンセリングで治療計画や期間、費用などについて詳しくご説明し、患者様が納得された上で治療を開始しています。

矯正治療の費用と支払い方法について

矯正治療は保険適用外の治療であるため、費用面でも事前に理解しておくことが重要です。治療費用は矯正方法や医院によって異なりますが、当院の料金体系は以下のようになっています。

各矯正方法の費用相場

当院での矯正治療の料金は以下の通りです。

  • マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン):495,000〜825,000円(税込)
  • 裏側矯正:990,000円(税込)
  • 目立たない矯正:660,000円(税込)

矯正治療は長期間にわたるため、一括払いだけでなく分割払いも可能です。デンタルローンを利用した場合の月々の支払い目安は以下の通りです。

  • マウスピース型矯正装置:9,000円〜15,000円(税込)/月
  • 裏側矯正:18,000円(税込)/月
  • 目立たない矯正:12,000円(税込)/月

※実質年利率2.5%、59回払いの場合の目安です。

総額制と回数制の違いを理解する

矯正治療の料金システムには、「総額制(トータルフィー)」と「回数制」があります。総額制は、はじめに総額の料金を提示し、矯正期間が延長しても追加料金が発生しないシステムです。一方、回数制は通院するごとに料金が発生するシステムで、矯正が早く終われば安く済みますが、延長すると総額が高くなる可能性があります。

当院では明確な料金体系を設けており、患者様に安心して治療を受けていただけるよう努めています。また、医療費控除の対象となりますので、確定申告の際にご活用いただくことも可能です。

自分に合った矯正治療を見極めるための質問リスト

最後に、自分に合った矯正治療を見極めるために、医院を訪れた際に確認しておきたい質問リストをご紹介します。

  • 担当医は日本矯正歯科学会の認定医または専門医ですか?
  • どのような矯正方法が私の症例に適していますか?
  • 治療期間はどのくらいになりますか?
  • 治療費の総額はいくらで、どのような支払い方法がありますか?
  • 治療中に痛みや不具合が生じた場合の対応はどうなりますか?
  • 治療後のメンテナンスや保定期間はどのくらいですか?
  • 過去の症例写真を見せていただくことは可能ですか?

これらの質問に対して丁寧に回答してくれる医院であれば、安心して治療を任せることができるでしょう。

私は「患者様は、自分の家族だと思って治療をおこなう」をモットーに、機能性と審美性を両立した矯正歯科治療を提供しています。矯正治療をお考えの方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。

矯正治療は決して短期間で終わるものではありませんが、適切な医院選びと治療法の選択によって、確実に理想の歯並びへと近づくことができます。この記事が皆様の矯正治療選びのお役に立てば幸いです。

詳しい情報や無料相談については、目白歯科矯正歯科のホームページをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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