2025/12/05
小児矯正はいつから始める?最適な開始時期と6つのメリットを徹底解説

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小児矯正とは、お子さまの成長期を活かして歯並びや噛み合わせを整える治療のことです。成人矯正とは異なり、顎の成長をコントロールしながら理想的な歯並びへと導くことができます。
歯並びや噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、お口の健康や全身の発育にも影響を与えることがあります。特に成長期のお子さまにとって、適切な時期に矯正治療を始めることは、将来の健康な歯並びを作る重要な第一歩となるのです。
当院では、お子さまの成長に合わせた適切な矯正治療を提供しています。「子どもの歯並びが気になるけれど、いつから始めればいいの?」というご質問をよくいただきますが、実はお子さまの状態によって最適な開始時期は異なります。
小児矯正を始める時期について、多くの親御さんが疑問を持たれています。一般的には、お子さまの年齢や歯の生え変わりの状況によって、治療開始の最適なタイミングが変わってきます。
小児矯正は大きく「第I期治療」と「第II期治療」に分けられます。それぞれの時期に適した治療アプローチがあり、お子さまの成長段階に合わせて選択することが重要です。
乳歯期は顎の成長が活発な時期です。この段階では、主に顎の成長を促すことを目的とした治療を行います。
3〜6歳のお子さまでは、取り外し可能なマウスピース型装置を使用して、1日に数回、短時間装着する方法が効果的です。これにより、顎の成長を適切に誘導し、将来的な歯並びの改善につなげていきます。
この時期の治療は、将来的な不正咬合の予防に効果が期待できます。ただし、すでに複雑な不正咬合がある場合には、次の段階での治療が必要になることもあります。
混合歯列期は、乳歯から永久歯への生え変わりが進む重要な時期です。一般的には、7歳頃に最初の矯正相談をすることをお勧めしています。
この時期は「第I期矯正治療」とも呼ばれ、顎の成長をコントロールしながら、永久歯の正しい位置への誘導を目指します。顎の拡大装置や機能的矯正装置を用いて、歯が並ぶスペースを確保したり、顎の成長方向を調整したりします。
混合歯列期の治療には、以下のようなメリットがあります。
お子さまの歯並びや噛み合わせに問題がある場合、この時期に治療を始めることで、より効果的な結果が期待できるのです。
永久歯がほぼ生え揃った時期には、「第II期矯正治療」として本格的な歯並びの調整を行います。この段階では、ブラケット(ワイヤー型)矯正やマウスピース型矯正装置を用いて、歯並びの仕上げを行います。
第I期治療を適切に行っていれば、第II期治療はよりスムーズに、場合によっては短期間で完了することも可能です。当院では、可能な限り第I期治療で完了するよう治療を進めることで、お子さまの肉体的・経済的負担を軽減することを心がけています。
お子さまの歯並びや噛み合わせに気になる点があれば、早めに矯正歯科医に相談することをお勧めします。特に以下のようなサインがある場合は、専門医への相談を検討してみてください。
歯並びや噛み合わせの問題は、放置すると将来的に歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。早期発見・早期治療は、より効果的な矯正治療につながる可能性が高いのです。
これらの問題は、お子さまの年齢や成長段階によって、その重要性や緊急性が異なります。例えば、顎の大きさの問題は成長期に治療することで効果的に改善できることが多いです。
私の臨床経験からも、年齢に合わせた適切なアプローチが重要だと実感しています。お子さまの歯並びが気になる場合は、一度専門医に相談することをお勧めします。
小児矯正治療を適切なタイミングで始めることには、多くのメリットがあります。お子さまの歯並びや口腔の健康に対する良い影響をもたらすだけでなく、将来の矯正治療の負担を軽減することにもつながります。
成長期のお子さまは顎の骨が柔らかく、成長途上にあります。この時期に矯正治療を行うことで、顎の成長方向や速度をコントロールすることができます。
例えば、上顎が小さい場合は拡大装置を用いて横方向に広げたり、下顎が前に出ている場合は成長をコントロールする装置を使用したりすることで、バランスの良い顎の発育を促すことが可能です。
これにより、将来的な歯並びや咬み合わせの問題を予防し、理想的な歯列を実現できる可能性が高まります。大人になってからでは難しい顎骨の調整も、成長期であれば比較的容易に行えるのです。
適切な時期に治療を開始することで、永久歯の抜歯を避けられる可能性が高まります。成長期に顎を適切に拡大することで、永久歯が並ぶためのスペースを確保できるからです。
大人の矯正では、歯並びのスペースが足りない場合に永久歯を抜歯することがありますが、小児矯正では顎の成長を利用することで、抜歯せずに治療できるケースが多いのです。
私がこれまで治療してきた多くのケースでも、適切な時期に治療を始めることで、抜歯を回避できたお子さまが数多くいらっしゃいます。歯を残せることは、将来的な口腔機能の維持にもつながる大きなメリットです。
歯並びの問題は、お子さまの自己イメージや社会性にも影響を与えることがあります。特に学校生活が始まると、見た目を気にする年齢になってきます。
出っ歯や受け口などの目立つ不正咬合を早期に改善することで、お子さまの自信を育み、学校でのコミュニケーションをサポートすることができます。
また、小学生の時期は装置への適応力も高く、矯正装置の装着にも比較的抵抗が少ない傾向があります。思春期になると自己意識が高まり、矯正装置の装着に抵抗を感じるお子さまも増えてくるため、早めの治療開始は心理的な負担軽減にもつながります。
小児矯正の治療期間や費用は、お子さまの歯並びの状態や治療内容によって異なります。ここでは一般的な目安をご紹介します。
小児矯正の治療期間は、治療開始時期や症状の程度によって大きく異なります。一般的な目安としては以下のようになります。
第I期治療で顎の成長をうまくコントロールできれば、第II期治療が短縮されたり、場合によっては不要になったりすることもあります。当院では、お子さまの負担を考慮し、可能な限り効率的な治療計画を立てています。
小児矯正の費用も、治療内容や期間によって異なります。当院では、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)は495,000〜825,000円(税込)、表側矯正は660,000円(税込)となっています。
また、デンタルローンを利用した分割払いも可能で、マウスピース型歯科矯正装置であれば月々9,000円〜15,000円(税込)からご利用いただけます。
矯正治療は保険適用外となりますが、医療費控除の対象となる場合もありますので、詳しくはスタッフにお尋ねください。
お子さまの将来の健康な歯並びのための投資と考え、ご家族の状況に合わせた支払い方法をご提案させていただきます。
小児矯正治療は、お子さまの成長に合わせて段階的に進めていきます。当院での一般的な治療の流れをご紹介します。
まずは初診相談で、お子さまの歯並びや顎の状態を確認します。レントゲン撮影や口腔内写真、必要に応じて歯型の採取などを行い、現在の状態を詳しく検査します。
この段階で、治療の必要性や最適な開始時期、治療方法などについてご説明します。お子さまの成長段階や歯の生え変わり状況を考慮し、最適な治療計画をご提案します。
検査結果をもとに、お子さまに最適な治療計画を立案します。年齢や症状に合わせて、取り外し式の装置や固定式の装置など、最適な矯正装置を選択します。
当院では、お子さまの負担を最小限に抑えるため、できるだけ目立たない装置や取り外しが可能な装置を使用するよう心がけています。特に、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、透明で目立たず、取り外し可能という特徴があり、お子さまの生活スタイルに合わせやすい装置です。
装置の装着後は、定期的に通院していただき、治療の進行状況を確認します。通院頻度は装置の種類や治療段階によって異なりますが、一般的には1〜2ヶ月に1回程度です。
お子さまの成長に合わせて装置の調整を行い、顎の成長と歯の移動を適切にコントロールしていきます。治療中は、装置の使用方法や口腔ケアについても丁寧に指導いたします。
当院では、お子さまの成長を最大限に活かした矯正治療を提供しています。以下のような特徴があります。
「患者様は、自分の家族だと思って治療をおこなう」をモットーに、お子さまの将来の健康な歯並びを実現するための最適な治療を提供いたします。
小児矯正は、お子さまの成長期を活かして歯並びや噛み合わせを整える重要な治療です。適切な時期に始めることで、顎の成長をコントロールし、将来的な歯並びの問題を予防することができます。
一般的には、7歳頃を目安に一度矯正歯科医院を受診することをお勧めしています。この時期は乳歯から永久歯への生え変わりが始まる重要な時期であり、早期発見・早期治療がより効果的な矯正につながるケースが多いからです。
お子さまの歯並びや噛み合わせに気になる点があれば、ぜひ一度当院にご相談ください。お子さまの成長段階に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。
目白歯科矯正歯科では、お子さまの将来の健康な歯並びを実現するため、最新の設備と技術で治療を提供しています。詳しい情報やご予約は、目白歯科矯正歯科のホームページをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。