マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では抜歯が必要?不要な場合や抜歯のメリット・デメリットを解説

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正治療では抜歯が必要?不要な場合や抜歯のメリット・デメリットを解説

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正治療では抜歯が必要?不要な場合や抜歯のメリット・デメリットを解説

近ごろは目立たない矯正として「マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)」が人気を集めていますが、矯正治療はしたいけど抜歯に関する不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正にこだわらず、矯正治療において抜歯が必要なのか気になる方もいるでしょう。

しかし、抜歯と聞くと「なんとなく怖いイメージ」「できれば抜きたくないな」と不安を感じる方がほとんどです。

 

そこで今回は、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では抜歯が必要になるケース・不要なケースの解説をします。歯列矯正における抜歯のメリット・デメリットについてもあわせて解説するので、歯列矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では抜歯が必要?

頭を抱えて座り込む女性

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正での抜歯は、症例によって必要なケースとそうでないケースがあります。また、最終的に理想とする仕上がりによっても、抜歯が有効と診断されるケースがあるでしょう。比較的軽度な症例では不要なケースが多く、重度な症例では抜歯が必要になるケースが多い傾向にあります。

 

しかし、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正は適応できる症例が増えてきているものの、移動量が大きくなる症例を苦手としています。抜歯をすると歯を大きく移動させる必要があるので、できる限り抜歯をしない治療が望ましいでしょう。最適な治療計画を提案してくれる医師がいる医院で、歯列矯正をはじめるようにしましょう。

 

そもそもマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)とは?

透明なマウスピース上下

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)とは、アメリカのアライン社が開発したマウスピース型矯正ブランドのことです。アライナーと呼ばれるマウスピースを段階ごとに交換しながら装着し、歯を動かしていきます。従来の矯正治療では、歯に固定式の装置を取り付けていましたが、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では取り外し可能なマウスピースを自分で交換します。

 

マウスピースは透明で薄いため目立ちにくく、矯正治療中の見た目を気にする方でもはじめやすい矯正装置です。また、自分でマウスピースを取り外すこともできるため、食事制限が無い点もメリットの1つです。さらにいつも通りの歯みがきが出来るため、衛生的であるといえるでしょう。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正にかかる費用

電卓と歯の模型と治療器具

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正にかかる費用は、全体矯正で80~120万円ほど、治療期間は1年半~3年ほど(プラス保定期間約2年)かかります。部分的な矯正であれば費用や治療期間を抑えられますが、適応できない症例があるので、まずは医師の診断を受けるようにしましょう。

 

また、歯列矯正は健康保険が適用されない自由診療です。そのため、医院や地域によって費用に大きな差がでることがあります。一般歯科医と矯正専門医で費用に差がでることもあるため、医師の希望や予算がある場合は、事前にしっかりと確認して医院へ伝えておくようにしましょう。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正のメリット

顎をチェックされる女性

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正は、少しずつ歯を動かした型で作ったマウスピースを交換しながら歯の移動を行っていくため、忙しくて通院が難しい方でも始めやすい矯正装置です。また、食事や歯磨きの際はマウスピースを取り外せるので、これまでと同じような生活が可能でしょう。

 

さらに、マウスピースは透明で薄いプラスチックでできているため、装置が目立つことはありません。矯正治療中の見た目に関するストレスを感じることはほとんどないでしょう。金属も使用しないので、金属アレルギーなどでワイヤー矯正ができなかった方も安心して治療を開始できます。ただし、ゴムをかける装置など一部の装置は金属の可能性があるので、アレルギーがある方は事前に医院へ伝えておきましょう。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正のデメリット

一方で、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正は決められた装着時間を守れていないと、思うように歯が動きません。徹底された自己管理を行うことが想定された上で治療計画が作成されるので、しっかりと装着時間やマウスピースの管理を行う必要があります。透明なマウスピースは外出先で紛失してしまうこともあるため、専用のケースやポーチに入れて持ち歩く必要があるでしょう。

 

また、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では骨格に異常がある症例などは治せない可能性があり、万人に適応できる矯正装置ではありません。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正を検討している方は適応される症例かどうか、医師の診断を受けるようにしましょう。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯を行う3つのケース

口の中を覗き込む歯科衛生士

歯列矯正を行う際、できれば歯を抜きたくないと考える方が多いのではないでしょうか。健康な歯が少なくなってしまうことへの抵抗感や、抜歯に対する恐怖心など、理由はさまざまでしょう。

 

しかし、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正における抜歯には、きれいな歯並びへ改善させるために有効な処置と診断されるケースがあります。ここでは、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯を行う3つのケースについて解説します。

 

①親知らずが歯並びを乱している場合

親知らずが斜めや横向きに生えていることで悪影響を及ぼしている場合、親知らずの抜歯が必要になります。親知らずが隣の歯に圧力をかけて、矯正治療が終わったあとの後戻りを誘発する可能性もあるからです。また、親知らずが邪魔となり歯を後方へ移動できないケースでも、抜歯が必要となるでしょう。

 

②重度の叢生(そうせい)がある場合

重度の叢生(そうせい)とは、八重歯など歯が重なり合って生えていてデコボコの度合いが大きい状態の歯並びです。軽度であれば歯を抜かずに歯並びを整えることも可能ですが、重度の場合は歯を並べるスペースを確保するために歯を抜くことがあります。この場合は、前歯から4番目か5番目の歯(小臼歯)が抜歯の適応になります。

 

③重度の出っ歯である場合

重度の叢生と同じく、重度の出っ歯でも抜歯が有効であるケースが多いでしょう。前歯が大きく前突している場合、歯を抜いてスペースを作ったあと前歯を後方に下げる必要があります。叢生と同じく小臼歯の抜歯が適応になり、スペースが埋まるまでは抜いた歯の隙間が見えてしまう状態になってしまいますがマウスピースをはめていればそれ程目立たないでしょう。

 

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯が不要なケース

歯の模型と治療器具 ○×

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯が必要なケースを解説しましたが、一方で抜歯が必要ないケースはどのような症例でしょうか。抜歯をしない方法で矯正治療を検討している方にとっては、とても気になるテーマでしょう。

 

ここでは、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯が不要なケースを解説します。

 

①「IPR」で対応できる場合

IPRとは、歯のエナメル質を削ることで歯を移動させるスペースを確保する方法です。ストリッピング、ディスキングと呼ばれることもあるこの方法は、1歯あたり片側で最大0.25mmずつ削って隙間を作りだします。エナメル質は1.5~2mmほどの厚みがあるため、IPRが原因でしみたり、痛みが生じたり、また虫歯になりやすくなるなど歯の健康を害する心配はありません。このIPRで歯を並べるスペースが確保できる症例では、抜歯を行わずに歯列矯正が可能になります。

 

②「側方拡大」ができる場合

側方拡大とは、歯列の横幅を広げる移動です。歯列が側方へと拡大することで、歯と歯の間に隙間ができます。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では、側方拡大で歯が並ぶスペースが確保できる場合、抜歯は必要ありません。ただし、片顎のみ拡大すると上下の顎のバランスが崩れてしまうので、上下とも拡大する必要があります。

 

③「奥歯の後方移動」ができる場合

後方移動が比較的得意なマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正では、歯を後方に移動させてスペースを確保できる場合も、抜歯が必要ありません。ただし、後方移動が難しいケースがあります。また、親知らずがある方は、親知らずの抜歯が必要になる場合もあります。

 

抜歯のメリットとデメリット

歯の模型を見ながら説明する医師

ここまでは、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯が必要なケース・不要なケースについて解説しました。それぞれ症例によって異なりますが、抜歯を行うメリットやデメリットについても気になる方が多いのではないでしょうか。

 

抜歯を行うメリットには以下のようなものが挙げられます。

 

  1. 重度の症例でもきれいな歯並びへ矯正できる
  2. 出っ歯や口ゴボを改善しEラインを整えられる
  3. スムーズな矯正治療が可能になる

 

抜歯をすることで、歯を移動させるスペースが比較的早期に確保しやすいため、スムーズに矯正治療を進めることができます。また、大きく前歯を後退させることができるため理想的なEラインや美しい横顔へ整えることも可能で、機能面・審美面の両面で有効といえるでしょう。

 

一方のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

 

  1. 健康な歯が少なくなる
  2. 抜歯による隙間が気になることがある
  3. 歯の移動量が増えるため治療期間が長くなる

 

矯正治療における抜歯は、健康な歯を抜くことになってしまいます。歯を抜かない治療に比べて治療期間も長くなりやすく、またマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による抜歯矯正は対応できる病院は多くはありません。抜歯した箇所が埋まるまでは一時的に隙間が空いた状態で過ごす必要もあることから、躊躇する方が少なくありません。

 

しかし、矯正治療における抜歯は、デメリットが大きいように感じることがありますが、矯正治療をスムーズに進められたり横顔をキレイに整えたり理想的な歯並びへ導いたりと、さまざまなメリットもあります。抜歯は矯正治療で必ず要る処置ではなく、選択肢のひとつであることを理解しておきましょう。決断に悩む際は、医師の判断に任せる方法もあるでしょう。

 

まとめ

マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正と抜歯の関係について解説しました。矯正治療を成功させるには抜歯が必要なケースもありますが、不要なケースも多いため、医師とよく相談して治療を開始することが大切です。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による矯正で抜歯治療ができる病院は少ないため、抜歯か非抜歯かで悩んでいる方は、抜歯と非抜歯の両方の矯正が得意な医師がいる医院を選ぶとよいでしょう。

 

目白歯科矯正歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が矯正治療を担当しています。それぞれの症例に最適な治療方法やライフバランスを考慮した治療計画を作成し、さまざまな矯正装置にも対応しています。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)による抜歯矯正治療の実績も多くあるので、抜歯・非抜歯矯正治療でお悩みの方は、目白歯科矯正歯科へお気軽にご相談くださいませ。

 

監修:山澤 秀彦 (やまさわ ひでひこ) 目白歯科矯正歯科/院長

 

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