2023/10/18
小児向けのマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)とは|治療費やメリット・デメリットを解説
2022/07/07
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口腔内の機能に問題が生じたり、歯並びを改善させたかったりした場合に、有効な解決策となるのが歯科矯正です。マウスピースを使った「マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)」で治療を行えば、口を開いた際に治療の様子が見えにくく、金属アレルギーの方でも安全に治療できます。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の利用を検討する場合に気になるのが、治療開始から完了までにかかる費用でしょう。本記事では、大人・子どものマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用相場を徹底ガイドしながら、費用の内訳や安く抑えるコツもご紹介します。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用相場はケースによって異なるため、断言はできません。あえて費用相場を明確化するなら、大人の場合70~120万円前後が相場になるでしょう。マウスピースの枚数によって治療期間が変わったり、また治療の難易度により治療費の総額が決まることもあるため、詳細は歯科医院に問い合わせましょう。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)は、数多くあるマウスピース型矯正装置の一つです。世界中の100か国以上、1200万人以上の方がマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)で治療を行っています。1日20時間以上、透明なマウスピースを装着して歯列を矯正します。また、ワイヤー型の矯正治療と異なり、治療の様子が目立ちにくいこと、金属を使用しないためアレルギーのリスクがないことなどがマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)のメリットです。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)でも部分矯正をすることができます。部分矯正とは、気になる部分だけをピンポイントで整える歯科矯正です。2~3本から治療が可能であり、一般的な歯科矯正よりも治療時間が短いことが特徴と言えます。
部分矯正の費用相場は30~60万円で、通常のマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の半額程度で済む場合があります。ただし噛み合わせも治したい場合はあまり適しておらず、歯並びの悪さによっては対応できない可能性があることがデメリットです。治療の可否については、初診・検査診断後の判断となります。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)でも小児の矯正を行うことができます。永久歯が生えそろっていない成長期に歯並びを整えられるため、あごの成長を利用してバランスを取れることがメリットです。また、歯列の拡大とデコボコの治療を同時に行えるため治療期間が短くなると言われています。小児矯正は大きく2段階に分かれます。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用相場について知り、想像していたよりも高いと感じている人もいるかもしれません。前述した費用相場は、治療前~治療後までの以下の内訳をすべて合計した料金です。
<マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用の内訳>
それぞれどのような診断・治療を行うのか、各工程でかかる費用相場はどの程度なのかについて、項目ごとに詳しく解説します。
検査・診断にかかる費用相場は1万~5万円です。
治療前にカウンセリングを行い、歯の状態や治療方針を確定させます。この際、口腔内の正確なデータを採取するための検査・診断が必要です。
検査ではお顔やお口の中の写真撮影、レントゲンとCT撮影、また光学スキャナーを用いて口腔内の3Dデジタル化を行い、歯やあごの骨の情報を収集し治療計画を作成します。虫歯などの検査も行い、マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)よりも優先すべき治療がある場合は、そちらの治療を先行して行います。
相談料の費用相場は無料~1万円前後です。
カウンセリングでは、矯正歯科は患者のお悩みやご要望をじっくりと聞き、最適な矯正治療の方法を提案します。状況によりマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)以外の治療を選択したほうが効果的な場合もあるため、あらゆる治療に対応できる歯科医院を選ぶことが重要なポイントです。費用や方針に納得ができなかった場合は、この段階でキャンセルできます。
マウスピースそのものにかかる費用が「装置代」です。装置代にはさまざまなタイプがありますが、一般的なものを選んだ場合の費用相場は70~120万円が相場です。
マウスピースが完成するのは、精密検査によりデータを取得した日から数えて約1ヶ月後です。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)のメリットとして、患者自身でマウスピースの着脱ができる点が挙げられます。マウスピースが完成した後は、歯科医院でマウスピースの着脱を練習したり、補助装置の使い方を習ったりして、約6ヶ月~3年程度の治療を行うことが一般的です。
治療中にかかる調整料の相場は、通院1回あたり0~1万円です。
通院のペースは患者の歯の状態により異なりますが、約1~2ヶ月に1回のペースで口腔内チェック・調整を受けます。基本的には通院の度に新しいマウスピースを1~2か月分お渡しします。マウスピースの交換はご自分で1週間に一度交換をして治療を進めていきます。ただし、進行具合や歯の状態によってはマウスピースを作り替える場合もあるため、定期的な調整は欠かせません。
移動終了後も、保定装置を使って歯の戻りを防ぐことが必要です。保定期間中の観察料の相場は0~3,000円前後です。
経過観察は3~4ヶ月に1回程度のペースで行うことが一般的です。
保定装置を指示通り使えない場合には、歯の後戻りが生じる場合があります。指示通り保定装置を使えなかった場合や定期的な経過観察に来院せずに、後戻りが生じてしまった場合には後戻りの2次治療が必要になります。
後戻りの2次治療にかかる費用相場は無料2~30万円前後と高額になるため保定装置は必ず指示通りに使いましょう。
保定装置は永遠に必要なものではなく、歯並びが安定したら保定期間は終了します。
結論として、歯の機能に問題があると判断されれば医療費控除が使えます。
大人の場合は「噛み合わせが悪く顎関節症を発症したケース」や「発音に支障が出ているケース」、子どもの場合は「噛み合わせの問題で成長を阻害する恐れがあるケース」などが、歯の機能に問題ありと判断される代表的な事例です。
治療のための通院費や、治療費を歯科ローンやクレジットで支払う場合も医療費控除の対象ですが、ローンの金利・手数料相当分は医療費控除の対象外となるため注意しましょう。
ただし、単純に見た目を綺麗にするためにマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)を行う場合(審美目的)に関しては、医療費控除の対象外です。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)にかかる費用は、大人の場合で100万円前後です。正常な歯の機能を確保するため、そして見た目の美しさも得るために必要な治療ですが、高額に思えることも確かでしょう。そこでマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用を安く抑えるコツを、3つご紹介します。
<マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用を安く抑えるコツ>
歯科医院を選ぶ際に重視すべき項目としても覚えておきましょう。これから、3つの項目に関する詳細をわかりやすく解説します。
クリニックの指示を守ることが重要です。マウスピースは自分自身で着脱でき、食事中や歯磨きの際は簡単に取り外せます。しかし治療の効果を得るためには1日あたり20時間以上マウスピースを装着する必要があり、守らなければ治療にかかる期間が延びてしまうのです。
治療期間が延びると、通院1回あたり5,000~1万円がかかる「調整料」を支払う回数が増えてしまいます。また、場合によってはマウスピースを何回も作り直す必要も生じ、追加料金がかかる可能性もあるため注意しましょう。
後戻りとは、歯の移動終了後には保定装置を使って歯並びを安定させる保定期間が必要になりますが、この保定期間中にマウスピースの装着をやめてしまって歯が元の位置に戻る現象です。後戻りを放置すると、せっかくの歯科矯正が無駄になってしまいます。ここで重要なポイントとなるのは「後戻り保障」の有無です。
後戻り保障があれば、後戻りが発生した際に追加料金なしで修正の治療を受けられます。しかし後戻り保障が付帯しないと、再治療にかかる費用を自分自身で負担しなければなりません。歯科医院を選ぶ際は、後戻り保障の有無も確認しましょう。
同じマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)でも、全体の矯正と部分矯正とでは費用相場が大きく異なります。前歯の一部など、特定の部分だけを治療したい場合は、部分矯正が可能か相談してみましょう。治療する歯の本数次第では、費用を30万~50万円ほどに抑えられる可能性があります。
マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)の費用相場は大人で60万~120万円、子どもで40万~100万円前後です。費用をできるだけ安く抑えたい場合は、クリニックの治療の指示を守り、後戻り保障のある矯正歯科を選びましょう。また、部分矯正できるか相談するのも有効な手段です。
目白歯科矯正歯科では、治療の開始前の各種ご相談を承っております。治療方針や費用について詳しく説明し、ご検討いただいた後に治療の有無をご判断いただくことが可能です。
当院は矯正歯科専門であり、日本矯正歯科学会認定医である院長がマウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)のすべての患者様の治療にあたっています。マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)をご検討中の方は、ぜひダイヤモンドプロバイダー4年連続獲得で、症例数が多く経験豊富な当院におまかせください。
監修:山澤 秀彦 (やまさわ ひでひこ)目白歯科矯正歯科/院長