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2021/12/10
こんにちは、歯科衛生士の浦沢です☺
今回はX線写真で何がわかるのかを説明していきます。
虫歯の治療や定期健診で、レントゲンの写真を撮ったことがある方は多いと思います。
あの白黒の画像からたくさんの情報が読み取れるので、その例を紹介していきますね!
①虫歯
X線は、被写体の質により透過しやすいものと透過されにくいものとに分かれます。
この透過の差を白黒の濃淡で写し出したものがX線写真です。
歯や骨などの硬組織や歯石、金属、ジルコニアなどは密度が高くX線を透過しにくいため白く写ります。
逆に粘膜や歯肉といった軟組織や空気を含む空洞の部分は密度が低いため黒く写ります。
虫歯は、酸によって歯の本来の硬さが失われているので、X線写真上では黒っぽく写ります。
目視できない歯と歯の間の虫歯や、詰め物の下の虫歯等はX線写真で確認します。
②歯周病
歯石の有無や、骨が溶けてしまっていないか、骨欠損がある場合どの程度か、等を確認します。
歯周病の進行や経過、咬合などの修飾因子もみることができます。
③歯の破折
歯の破折は歯冠部(歯の頭)破折か、歯根部破折かといった部位ごと、
神経のある歯か否かなどにより対応が変わります。
折れてしまったところには破折線という黒い線が写ります。
④補綴物
詰め物、被せ物、ブリッジなどの補綴物の形態、適合状態、二次虫歯ができていないかなどを確認します。
⑤インプラント
術前、術後ともに活用します。周辺骨の状態や、埋入後にトラブルが起きていないか、周囲炎が起きていないかなどを確認します。
⑥全体の写真(パノラマX線写真)
過去の治療痕をはじめ、副鼻腔(上顎洞)、顎関節、上下顎の骨、歯槽骨(歯を支える骨)、下顎骨下縁まで総覧できます。
骨密度 下顎骨下縁の皮質骨の厚みは、腰椎などの骨密度の低下と関連しているため、骨粗鬆症の危険性を示します。
咬合の力 骨の咬筋の停止部がコブ状に膨らみ、でこぼこしているときは噛む力が強かったり、歯ぎしりをしている可能性があります。強い力が加わり続けていると、歯の表面が平らに削れている場合もあります。
このように、たくさんの情報が読み取れます。
お口の健康のため、定期的に検査を行うことをお勧めします!