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2022/03/15
こんにちは、衛生士の浦沢です!
今日は、口腔粘膜に潜むウイルスについてお話します。
動物の体には様々なウイルスが潜んでいますが、ヒトにしか潜伏しない神出鬼没のウイルスが存在します。
それが水泡(ヘルペス)をつくるヘルペスウイルスです。
ヒトに感染するヘルペスウイルスは8種類あります。
そのうちのひとつ、「単純ヘルペスウイルス」はお口の周りの粘膜などで増えて、熱を帯びて水泡を作り、水泡が破れてかさぶたになって治ります。
しかし、このウイルスは治った後にも細胞に潜伏し、「回帰発症」を起こす厄介なウイルスなのです。
風邪などで抵抗力が低下すると増殖して、初回感染より重い症状を引き起こします。
「口唇ヘルペス」と呼ばれるものです。
「水痘・帯状疱疹ウイルス」もヘルペスウイルスの一種で、初感染と回帰感染で症状が異なります。
水痘を発症し、治った後にも神経節に潜伏し続け、帯状疱疹を発症させます。
帯状疱疹は痛みが強く、知覚神経の通り道に沿って炎症性疱疹ができます。
お口に疱疹ができると、激しい痛みで食事をするのもつらいほどです。
抗ヘルペスウイルス薬で早く治療を受けると治りも早いので、疑わしいときはすぐに病院を受診して早期発見し治療をお勧めします。
回帰発症には過労や年齢、ストレス等の要因や、免疫力低下が関与しています。
全てを取り除くのは難しいですが、時には休憩を。健康的な生活習慣の継続や、お口を清潔に保つことで免疫力の低下を防いでいきましょう!