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こんにちは。歯科衛生士の浦沢です❢
今日は、骨の新陳代謝についてのお話です。
私たちの体を支えている全身の骨は、新陳代謝をしています。
キーワードは 免疫細胞であり、からだの中で唯一骨を溶かす機能を持っている「破骨細胞」と
幹細胞から生まれ、骨を作る細胞「骨芽細胞」です。
破骨細胞は、古くなった骨や傷んでいる骨にくっついて、溶かす役割を持っています。
破骨細胞が骨を溶かした後に、骨芽細胞がやってきて、新しい骨を作ります。
これを骨のリモデリング(改造)といいます。
全身の骨は硬くて緻密な「皮質骨」と、スポンジ状の「海綿骨」で構成されています。
皮質骨は年間約6~7%、海綿骨は約10%がこれらの細胞の力で新しい骨に生まれ変わります。
矯正治療にも破骨細胞と骨芽細胞の力が重要です。
矯正力が加わると、圧がかかった方の骨を破骨細胞が壊して、その反対側の隙間を骨芽細胞が埋めます。
骨が増減して穴の位置が変わり、その結果歯が動きます。
また、病的な状態の例としては、歯周病が進行すると歯が揺れてくることがあります。
歯と歯茎の周りにたまった細菌が歯肉や顎の骨に侵入しようとする時、
免疫細胞である破骨細胞が顎の骨を溶かして、細菌の温床となった歯をからだから追い出そうとします。
細菌を取り除けば骨が溶ける働きは落ち着きますが、一度大幅に溶けてしまった骨はすぐには戻りにくいと言われています。
破骨細胞と骨芽細胞が協調して、骨をリモデリングすることで正常な強度が保たれる骨。
その新陳代謝の妨げとなってしまう汚れは極力残さず、清潔で健康な歯と顎をキープしましょう!