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2021/09/26
こんにちは衛生士の大澤です。
数年ぶりに歯石を取ってもらったらその後歯がしみた!という方いらっしゃいませんか??
歯石は最近のかたまりであるプラークに、唾液に含まれるリンやカルシウムがくっついて石灰化したものです。
歯ブラシが当たりにくく、唾液が多く流れるところに沈着しやすいです。
沈着するスピードは人によって違いますし、歯によっても違います。沈着しやすいのは舌の前歯の裏側で、舌の下に、唾液が出てくる唾液腺があるためです。
歯石は長い年月沈着するほどかたく歯に結合しますので、取り除いた時のしみる症状も増します。とりわけ歯周ポケットのなかの歯の根にできた歯石は、取り除いた時のしみもひどくなりがちです。
・何年振りかに歯医者さんに行った
・歯周病になっていた
・歯石を取ってもらったらすごくしみた
という場合は、おそらくこのタイプの歯石だと考えられます。
歯石には二種類あり、ひとつは歯ぐきより上にできる歯石です。
もうひとつは、歯周ポケットのなかのにできる歯石です。歯ぐきのなかにある、歯の根の表面に付着するため、外から目で見ることはできません。歯ぐきからでた血の鉄分などが沈着して黒っぽく見えるので「血石」ともよばれます。
このタイプの歯石は細菌の溜まり場となり、歯周病が進行する原因となります。しかしそもそも「歯ぐきのなかに歯石ができる」というのは、歯周病になって歯周ポケットができているということですし、「歯ぐきから出た血の鉄分などが沈着する」というのは、歯ぐきに炎症が起きて出血しているということです。
歯の根を構成する象牙質は、エナメル質よりも表面のきめが粗いため、歯石が深く入り込んでかたくこびりつきます。ですから、除去したときにしみやすいのです。
くわえて、歯の根の象牙質自体が、刺激を伝える構造をもっている=刺激に敏感でもあります。
歯石は歯医者さんで定期的に除去してもらえば、かたくこびりつかずにすみ、除去後のしみる症状も起きにくくなります。
3カ月に1回、少なくとも半年に1回は歯医者さんに通うようにすれば、除去後にしみることは少なくなっていくと思います。