2024/10/30
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マウスピース矯正をしている間にマウスピースが汚れてしまい、困っている方も多いでしょう。マウスピースは、主に食べ残しやタバコ、色のついた飲み物が原因で汚れが付いてしまいます。表面についただけの汚れの場合は水道水で洗ったり、柔らかい歯ブラシで洗ったりすることで、汚れを落とせるでしょう。
当記事では、マウスピースが汚れる原因やお手入れの方法、汚れの予防方法などについて解説します。記事を読むことで、マウスピースについた汚れをきれいにできるだけでなく、今後汚れないようにするための予防も行えるでしょう。
マウスピースの汚れを取りたい方は、まずその汚れの原因を知るところから始めましょう。マウスピースが汚れる原因を知っておくことで、マウスピースに汚れが付きにくくなり快適に矯正治療を進めることができるでしょう。
マウスピースは主に、以下のような原因によって汚れます。
<マウスピースが汚れる原因>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
「食事の際にマウスピースを外せば、マウスピースは汚れないのでは」と思っている方もいるでしょう。しかし、食事をした後の食べ残しが口の中に残った状態でマウスピースを装着すると、マウスピースが汚れる原因になってしまいます。
また食べ残しが唾液のカルシウムと反応することで歯石となり、白い汚れになってマウスピースに付着することもあります。
食べ残しがある状態でマウスピースを装着し続ければ、マウスピースが歯に食べ残しを固定させた状態になるため、虫歯や歯周病のリスクがどんどん高まることにもなってしまいます。そのため食事をした後は、しっかりと歯磨きをしてから、マウスピースを装着するようにしましょう。
タバコには、タールやニコチンなどのさまざまな化学物質が配合されています。タバコの化学物質は、マウスピースや歯自体も着色させる原因となってしまいます。
またタバコを吸う頻度によっては化学物質がマウスピースの素材に悪い影響を与える可能性もあるため、装着したままタバコは吸わないようにしましょう。マウスピースを外した状態でタバコを吸ったとしてもタバコの成分がお口の中に残っていると、歯やマウスピースは着色してしまいます。タバコを吸った後は、必ず歯を磨いてからマウスピースを装着するようにしましょう。
コーヒーやウーロン茶、赤ワイン、紅茶のような飲み物は、マウスピースを着色させやすいという特徴があります。飲み物の色がマウスピースにつくと、ステイン(着色汚れ)になって残ってしまいます。
マウスピースの表面についた着色であれば直ぐに洗浄すれば着色は落とせますが、着色成分がマウスピースの中に染みこんでしまうと着色は取れにくくなってしまうので、マウスピースはこまめに洗浄することが大切です。
「ストローを使えば問題ないのでは」と思う方もいるでしょう。しかし、液体は口全体に行き渡りやすいため、ストローを使ってもマウスピースは着色してしまう可能性が高いといえます。そのため、色の濃い飲み物を飲む際は、マウスピースを外してから飲むのがおすすめです。
なかには、「見た目を気にしないから、マウスピースが汚れたままでも良い」という方もいるかもしれません。先ほどお伝えしたように、マウスピースの中に着色成分が入り込んでしまうと着色は落としづらくなります。
また、マウスピースの汚れを放置するのは、見た目だけでなく健康面でも危険です。
汚れた状態のマウスピースをそのまま装着していると、口の中で歯周病菌や虫歯菌といった細菌が繁殖していきます。そうなれば、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうでしょう。そのほか、臭いの原因菌やカビといったものも繁殖し、口臭を招くリスクもあります。
健康を維持して治療を進めるためにも、マウスピースはしっかりと手入れしなければなりません。
丁寧にこまめに手入れを行うことで、マウスピースを清潔な状態に保つことで、見た目だけでなく口臭や虫歯、歯周病を防ぐことができます。具体的なお手入れの方法としては、以下のようなものが挙げられます。
<マウスピースの汚れのお手入れ方法>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
特別な道具などが必要なく、手軽に行えるお手入れの方法です。外出先など、入念なお手入れがしにくい場面で行う時におすすめです。水道の蛇口から出る新しい水を使って、流水でしっかり水洗いを行うようにします。軽い食べ残しなどを落とせますが、後述する方法よりは洗浄力が落ちるため、注意が必要です。
お手入れのポイントは、以下のとおりです。
<お手入れのポイント>
しっかり水洗いをしようと強くマウスピースを持ちすぎると、マウスピースを破損してしまうことがあるので、マウスピースは優しく持って水洗いするようにしましょう。
水道水は、水かぬるま湯の状態で使用し、熱湯は使わないようにしましょう。消毒しようとして熱湯でマウスピースを洗浄すると、素材がダメージを受けて変形してしまいます。形が変わるとフィットしなくなり、正常な治療が行えなくなるため、ご注意ください。
柔らかい歯ブラシを用いて洗うことで、マウスピースの内面の食べ残しや唾液といった汚れを落とすことができます。歯を磨くときのイメージでマウスピースをブラッシングし、水道水ですすぎましょう。できれば、食事をするたびに歯ブラシで洗うのが理想です。
お手入れのポイントは、以下のとおりです。
<お手入れのポイント>
研磨剤入りの歯磨き粉などはつけないようにしましょう。研磨剤をつけて強く磨いたり、硬い歯ブラシを使うと、マウスピースの表面がダメージを受けるためです。ダメージを受けると表面が削れざらついてしまい、汚れが付きやすくなったり、細菌が蓄積しやすくなってしまいます。
また、マウスピースの種類によっては、歯ブラシを使わないことが推奨されているものもあります。歯ブラシで磨いていいか、歯科医師にあらかじめ尋ねておくと安心です。
ドラッグストアや歯科医院では、マウスピースをお手入れする専用の洗浄液が販売されています。洗浄液は、泡タイプのものやスプレータイプ、つけ置きタイプの3種類が存在します。
つけ置きタイプであれば、水やぬるま湯を注いだ容器に洗浄液を入れ、その中でマウスピースをつけ置きしましょう。泡タイプやスプレータイプのものであれば、マウスピースに泡やスプレーをかけて後は水ですすぐだけです。
洗浄液を選ぶ際はパッケージをよく確認し、マウスピース専用のものを選択しましょう。洗浄液を使用することで落とせる汚れは、以下のとおりです。
<洗浄液を使用することで落とせる汚れ>
洗浄液を使用することで、目視できない汚れや臭いまできれいに落とせるうえ、また細菌や真菌(カビの1種)の除菌まで可能です。普段のお手入れは水道水や歯ブラシで行い、週に1~2回ほどのペースで洗浄剤を使用するといった使い方も良いでしょう。
お手入れのポイントは、以下のとおりです。
<お手入れのポイント>
他の洗浄剤(義歯用洗浄剤など)をマウスピースに使用することは推奨されていません。洗浄剤の成分が強いとマウスピースが劣化する可能性もあるので、マウスピース専用の洗浄剤を使うようにしましょう。また使用時間や温度など使い方を誤ると、同じくマウスピースの強度が落ちる原因になるため、取扱説明書はしっかりと読みましょう。
メガネや時計を洗浄することで有名な超音波洗浄機は、製品によってマウスピースにも使えます。超音波洗浄機とは、超音波によって水を振動させ、細かい汚れまで除去してくれる機械です。
マウスピースに使用した場合、以下のような汚れを洗浄可能です。
<超音波洗浄機で洗浄できる汚れ>
超音波洗浄機に水を張ってマウスピースを投入し、スイッチを入れる形で洗浄します。洗浄液と一緒に使えば、さらに汚れを落としやすくなるでしょう。1,000〜1万円と値段の幅は広めとなっていますが、極端に安価なものを選ぶと汚れが落ちない可能性もあるため、ご注意ください。
お手入れのポイントは、以下のとおりです。
<お手入れのポイント>
使い方は商品によっても異なるため、しっかりと取扱説明書を読みましょう。また、メガネ専用のものなど、マウスピースに対応していない超音波洗浄機もあります。非対応のものを使うと、汚れをしっかり落とせなかったり、マウスピースにダメージを与えたりするリスクが生じます。
超音波洗浄機でマウスピースを洗う際は、歯科医院で取り扱っている医療用のものを使うと安心です。
日ごろから対策を徹底することで、マウスピースに汚れがつくのを防ぎやすくなるでしょう。特に意識したい予防方法は、以下の2つです。
<マウスピースの汚れの予防方法>
一つずつ解説していきます。
先ほどのとおり、口の中に食べ残しなどがある状態でマウスピースを装着すると、汚れの原因となります。日ごろから歯磨きを徹底し、口の中に汚れが残らないようにしましょう。
マウスピースを使用していないときは、乾燥させることを意識しましょう。湿った状態で放置すると、カビや湿気が発生しやすくなります。洗浄後は、柔らかいタオルやティッシュを用いて、しっかりと水気を拭き取りましょう。その後、風通しの良い場所で自然乾燥させてください。
その辺に放置していると埃をかぶるため、袋やケースに収納しましょう。乾燥しにくくなるのを防ぐため、密閉されたケースには入れず、通気口の用意されたケースや、マウスピース専用の入れ物に入れるのがポイントです。
マウスピースは、主にコーヒーなどの色がついた飲み物、食べ残し、タバコなどによって汚れます。汚れを放置すると見た目が悪くなるだけでなく、虫歯や歯周病を招くこともあるため、日ごろからしっかりとお手入れを行いましょう。
マウスピースのお手入れは、柔らかい歯ブラシや洗浄液などを用いて行います。日ごろから歯磨きを徹底したり、使わないときは乾燥させたりすることを意識すれば、汚れがつきにくくなるでしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ目白歯科矯正歯科へご相談ください。日本矯正歯科学会の認定医であり、矯正歯科専門で経験を積んできた院長が診るため、安心して治療を行えるでしょう。
監修:山澤 秀彦(やまさわ ひでひこ)目白歯科矯正歯科/院長