2024/10/30
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2022/07/07
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あなたは歯並びで第一印象が変わると思いますか?また、良い歯並びの方にはどのような印象を受けますか?
日本臨床矯正歯科医会では、男女1,000人に「歯並びで第一印象が左右されると思うか」という意識調査を実施しています。
この問いに対して「思う」:20.4%、「やや思う」:52.2%と答え、合計72.6%もの人が「歯並びで第一印象が左右される」という回答する結果になりました。(参考:公益社団法人「日本臨床矯正歯科医会」)
良い歯並びによって「笑顔に自信がついた」という方や「清潔感がある」と思う方もいるでしょう。本記事では、歯並びによって変わる第一印象と悪い歯並びのデメリットについて解説していきます。
結論からお話すると、歯並びが第一印象を左右するといっても過言ではありません。近年ではコロナ禍もありマスク生活が基本ですが、マスクを外した際に「思ったよりも歯がガタガタしている」「前歯が出ている」など、口元の見た目で第一印象が変わることもあるからです。
「マスク美人」という言葉がありますが、目鼻立ちの印象が良い場合でも口元や歯並びを見てネガティブな印象を持つ方は少なくありません。反対に、歯並びが良いことで好印象に変わる方もいます。
このように、人は口元や歯並びによって第一印象が変わってくる場合があります。
実際に歯並びが良い人の場合、相手にどのような第一印象をあたえるでしょうか?学校や職場などの場面では以下のようなメリットがあるかもしれません。
良い歯並びは、見た目の美しさから「清潔感」を感じられる場合があり、周囲に好印象をあたえることが期待できます。
良い歯並びは悪い歯並びよりも、健康的に見える場合があります。顔のバランスも均等に整って見えるかもしれません。
子供の頃に矯正していた方は、育ちが良いといった印象を持たれるかもしれません。
上記のように、良い歯並びによって見た目以外の好印象をあたえられることもあるでしょう。では次に、歯並びが重要と考えられるシーンについて紹介します。
歯並びはお見合い、面接など、第一印象が重要なシーンで気にする方が多いようです。
また、結婚式など一生に一度の機会のために歯の矯正を考える方もいらっしゃいます。そして、デートや会食など自分をアピールする大事なシーンで気にする方もいるようです。
しかし、歯並びが悪いというデメリットは見た目の印象だけではありません。
歯並びが悪いと、見た目以外にも口の環境や機能面に悪影響が出る可能性があります。考えられるデメリットをくわしく見ていきましょう。
1つ目は虫歯や歯周病になりやすいという点です。歯並びの悪いところに汚れがたまりやすく、またデコボコなため歯磨きがしづらい、唾液による自浄作用が少ないためです。
とくに、歯が重なり合って生えている・つまりやすいところがあるといった場合は、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなども活用する必要があります。そのままにしておくと細菌が繁殖し、口臭の原因にもなる可能性があるため注意しましょう。
悪い歯並びが原因で「口が閉じづらい」「話すときに息が漏れてしまう」という方は、きれいに発音できない場合があります。具体的な例は以下です。
発音がきれいにできないためにコンプレックスを感じ、口数が少なくなっている方もいらっしゃるかもしれません。
歯並びの悪いところに汚れが付着しやすいため、歯が黄ばみやすい原因につながります。おもに色素の濃い食べ物や飲み物をとると、歯は黄ばみやすいです。代表的なものは以下のとおりです。
歯並びが悪いと、すみずみまで磨くことが難しいため、黄ばみが残る原因となります。歯ブラシでは落とせない着色汚れや歯石などに変わってしまうと、さらに汚れが付着しやすい環境になるため注意しましょう。
歯並びが悪いと、頭痛や肩こりなど健康面の不調につながる恐れがあります。食事の際に顎周りの筋肉に負担がかかりやすく、血流が悪くなる一因となる可能性があります。
具体的には、血流が悪くなることで顎周りの筋肉が硬直し、徐々に肩や頭の血流にも影響していくことで、肩こりや頭痛などを引き起こすことが考えられます。また左右のかみ合わせの不均衡が姿勢を悪くして肩こりや片頭痛の原因となる可能性もあります。
このような健康面の不調は、歯並び以外の原因で起こることもありますが、歯並びや噛み合わせの悪さも一因となる場合があるでしょう。
歯並びが悪いことで食いしばりにくくなり、運動能力が低下する恐れがあります。運動で筋肉を使うときに歯をくいしばることがあるため、歯並びや噛み合わせが悪いと食いしばりにくくなります。
スポーツ選手は、しっかり食いしばれるよう競技用マウスピースで噛み合わせを補強することがあります。つまり、悪い歯並びや噛み合わせが原因で本来の運動能力を発揮しづらくなる可能性が考えられるということです。
最後に、良い第一印象をあたえるための歯並びの矯正方法を見ていきましょう。矯正治療で、上記のような口の機能面のデメリットも改善されます。種類ごとにくわしく解説していきます。
透明のマウスピースで歯並びを整えていく治療法です。治療の段階にあわせて、新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。なかでも「マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)」というマウスピース矯正が有名です。
主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・透明で目立ちづらい
・違和感が少ない ・取り外しが可能で衛生的 ・食事や歯磨きがしやすい |
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デメリット | ・1日20時間以上装着する必要がある
・自己管理のため紛失する恐れがある ・飲食時は毎回外す必要がある ・歯並びによっては治療できない場合がある |
マウスピース矯正は、目立ちにくい・取り外しができるというメリットがありますが、1日20時間以上と装着時間に規定があるため、自己管理を徹底する必要があります。装着時間が短いと治療効果が出づらいため注意しましょう。
費用は約70万~120万円と価格差が大きく、歯並びの状態によって異なります。
歯の表面(表側)にブラケットという装置を接着し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを整えていく治療法です。
主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・ほとんどの歯並びに対応できる
・他の矯正方法よりも治療費を抑えられる ・汚れの位置を確認しやすい ・24時間歯を動かせる |
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デメリット | ・装置が見える
・装置に厚みがあり唇が閉じにくい ・治療中に口内炎を作ってしまうことがある ・歯磨きがしづらい |
表側矯正は、装置が外から見えるため目立つことを気にされる方もいます。しかし最近では、透明のプラスチックブラケットやホワイトワイヤーなど、目立ちにくい装置での治療が可能になってきています。。
また、装置が唇の粘膜に擦れて口内炎を作ってしまうケースもあります。しかし、装置をカバーする補助剤(ワックス)を使用すれば、粘膜を保護し痛みを軽減できます。
費用は約60万円~100万円で、装置の素材の種類によって値段が異なります。
歯の裏側からブラケットを接着し、ワイヤーを通して歯並びを整える治療法です。
主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・装置が見えない
・矯正していることを気にせず食事ができる ・舌の癖が改善されやすい |
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デメリット | ・他の矯正方法よりも違和感が強い
・慣れるまで発音がしづらい ・食事がしづらい ・歯磨きがかなり難しい ・費用が高い |
裏側矯正は、周りから気づかれることなく矯正治療ができます。職業上の理由により「表側矯正ができない」という方にもおすすめの治療法です。
また、出っ歯になる原因の一つに舌で前歯を押している癖が関係していますが、裏側矯正は装置が裏側にあるため、舌で前歯を押す癖の抑制が期待できます。
しかし裏側に装置がつくため、慣れるまでは話しづらい・発音しづらいといった違和感があります。表側矯正のように装置のすき間に詰まった汚れも見えづらいため、歯磨きに苦戦する方も少なくありません。
費用は約90万~150万円前後で、矯正治療のなかでは高額になりやすい治療法です。表側矯正と比べると専門的な技術が必要であるため、費用は表側に比べると割高になります。
冒頭でもお伝えしたとおり、日本人の多くは歯並びで第一印象が変わると感じています。人生の重要なシーンで気にする方も多く、矯正治療を考えている方もおられるでしょう。
出っ歯や八重歯がチャームポイントという方もいますが、見た目以外のデメリットもあるため、歯並びが悪い場合は矯正治療も一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
目白歯科矯正歯科では、日本矯正歯科学会の認定医がおり、矯正治療において専門的な知識や技術を兼ね備えています。また、上記で紹介したマウスピース矯正「マウスピース型歯科矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)」の症例数も多く、表側・裏側矯正などさまざまな矯正方法での対応が可能です。歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。
監修:山澤 秀彦 (やまさわ ひでひこ) 目白歯科矯正歯科/院長