歯周病はなぜ痛くない?

歯周病はなぜ痛くない?

歯周病はなぜ痛くない?

こんにちは。助手のあいはらです。今回は歯周病はなぜ痛くないのかについてお話します。

むし歯はズキズキと痛みが生じますが、歯周病は痛みなく進行します(あっても違和感程度です)。

この「痛みがない」というのが歯周病の怖いところで、歯周病になっていることを自覚しにくかったり、気づかないうちにどんどん進行していってしまいます。

ところで、なぜ歯周病は痛くないのでしょう?理由が大きく分けて2つあります。

ひとつめは、歯ぐきの傷口から体液 (血液)が外に出るので痛くない!

手足を何かに強くぶつけて腫れたとき、ドックンドックンと痛むと思います。あれは、心臓から血液が送り込まれたときにぶつけたところで白血球などを含んだ体液(浸出液)が急激に分泌される。その体液が、水圧のように内部の圧力を高める。それにより神経が圧迫刺激され、ズキッと痛むという仕組みになっています。

しかし歯周病になっている歯ぐきの場合、歯周ポケットの傷口(潰瘍面)から、血液とともに体液が出ていきます。そのため内圧が高まらず、神経を圧迫しないので痛くないのです。

ふたつめは、歯周病菌が「神経の受容体を壊す」ので痛くない!

痛みは通常、神経を通じて脳に知覚されます。ですが、歯周病菌の出すタンパク分解酵素は、痛みを感じる神経のレセプター(受容体)を壊してしまいます。そのため、歯周病菌が進むほど、痛みを感じなくなります。

からだの不調は、ふつうは痛みがあるかないかで判断されますが、歯周病にはその常識は通用しません。だからこそ、定期的に歯医者さんで客観的に診てもらわないといけません。ぜひ定期健診にお越しください!!

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