2025/01/27
ムセ&イビキは筋肉の衰えのサインかも?
こんにちは、衛生士の大澤です。
お子さんが寝ている間に歯ぎしりをされている事はありませんか?
歯に悪い影響があるのではないか心配になりますよね。
就寝中の歯ぎしりは睡眠随伴行動の1つで、寝言や寝ぼけの仲間です。
子どもによくみられるもので、多くのケースで問題はないと思われます。
睡眠中の「歯ぎしり」や「食いしばり」は乳歯列が完成する3歳頃から認められ、前歯が生えかわる6歳頃には頻度が高くなりますが、成長するにしたがい自然に減っていく傾向にあります。
子どもの約半数に歯ぎしりがあるといわれており、また、男児のほうが歯ぎしり頻度は高いという調査結果や海外の報告もあります。
つまり、歯ぎしりは子どもによく見られるもので、異常なことではありません。
ただし重症の場合は、頭痛や顎間筋障害、ほかの睡眠障害などに影響するといわれております。
では、なぜ歯ぎしりは起きるのでしょうか。これには、ストレスや不安など心理的要因が関係しているといわれています。
ストレスを軽減させられれば、歯ぎしりの改善が期待できるでしょうが、すべてを変えることは難しいかもしれません。できそうなものから実践してみてください。
なかでも睡眠環境を整えることは大切です。子どもに静かでリラックスして、安心して眠れる環境を与えることで、睡眠の質を良いものにしていきます。
そして決められた時間に、決められたルーティンを経て眠りにつかせます。このことにより安心して就寝に向かい、安定した睡眠を得られるといわれています。
重度以外の子どもの歯ぎしりは病気ではないので、原則的に歯医者での積極的な治療は行いません。
歯ぎしりとはどういったものかを説明し、経過をみていくだけのことがほとんどです。
ただ例外とされるのが、歯の交換時期や、歯列が原因で歯ぎしりが起きている場合や、歯ぎしりによってよく舌を噛んでしまうといった場合などです。
そのようなかたには、上下の歯が強く当たる部分の嚙み合わせの調整を行ったり、一時的にナイトガードを製作し、お口の軟組織の保護を目的として装着してもらったりすることがあります。
また少数ですが、他の睡眠障害が併発しているかたには、睡眠の専門医等の紹介を検討します。
心配なかたはかかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。