2024/12/06
歯肉炎と歯周炎
こんにちは、衛生士の大澤です🐼
今回はフッ素のお話をします。
フッ素は、むし歯予防効果の高い成分として知られていますよね。
フッ素にはおもに3つのはたらきがあります。
効果①歯の再石化の促進
酸によって歯の成分が溶け出す現象を「脱灰」、歯の成分が歯に戻る現象を「再石灰化」といいます。
唾液にはもともと再石灰化作用があるのですが、フッ素はその働きを加速させます。
効果②歯を酸に強くする
私たちの歯は「ヒドロシキアパタイト」という物質でできています。とても硬い物質ですが、酸には弱いです。フッ素によって歯の石灰化が促進される際に、ヒドロシキアパタイトは「フルオロアパタイト」という酸に強い物質に変わります。
効果③細菌の活動を抑制する
フッ素はさらに、細菌の活動を抑える作用もあります。お口の中にフッ素があると、細菌が酸を作り出す力を減少させます。
こうしたフッ素の効果を発揮させるには、定期的にフッ素をお口に供給し直すことが大切です。毎日の歯磨きにたびにフッ素入りの歯磨き剤などを継続的に使用することで、初期むし歯の進行が止まり、再石灰化が促進されます。もちろん、フッ素は初期むし歯の治療だけでなく、その他の歯のむし歯予防にも役立ちます。
歯磨きは、歯に付着したプラークを落とすだけでなく、歯にフッ素を供給する機会とも考えていただければと思います。