歯肉炎と歯周炎

歯肉炎と歯周炎

歯肉炎と歯周炎

こんにちは、歯科衛生士の江戸です(^^)/

今日は歯周病の基本のお話です。

 

歯周病は歯の周りの病気です。

 

歯は骨と根の表面にあるセメント質、歯根膜の繊維で固定されています。

この組織(骨・セメント質・歯根膜)を❝付着器官❞といい、この付着器官に歯肉を加え、それらを❝歯周組織❞といいます。

歯周病はこの付着組織と歯肉を分け、歯肉炎・歯周炎という2つのステージで歯周病を診断します。

 

ステージ1の歯肉炎は治ります。

 

しかしステージ2の歯周炎は治らない、一度罹ったら元には戻らないってご存知でしたか?

 

歯肉炎は歯の付け根にプラーク(細菌の塊)が残って歯肉に炎症が起きた状態を指します。付着器官まで炎症が進んでいなければ、歯は揺れずしっかり噛めます。歯肉炎は歯周病の初期ということになりますが、歯肉にとどまる炎症は治療とブラッシングで治ります。

 

一方歯周炎は、歯肉炎を放置し付着器官まで炎症が進んだ状態で、歯が揺れ始めしっかり噛めなくなります。歯を支える骨が溶けてしまっており、一度溶けてしまった骨は特別な手術をすることで一部回復することはあっても、基本的に元に戻らない、治らないんです。

 

歯肉炎は治せる!

歯周炎は元の健康な状態までには戻らない!

ということ。

ただし歯周炎はそれ以上骨が溶けないように安定化することは可能です!!!

 

歯肉炎は治るので、歯肉炎になれば必ずしも歯周炎になるとは限りません。

なので、歯周病は歯肉炎という初期の段階で気付いて治すこと。

歯周炎になってしまったら炎症をストップさせコントロールしていくことが大切です。

 

特に歯肉炎は無症状のため定期的な検診で、炎症の早期発見、早期治療・管理が大切です!

 

かかりつけの歯医者さんをつくって、日ごろから気軽にチェックを受けるようにしましょう(^o^)

 

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