味を感じる舌の役割・舌の構造

味を感じる舌の役割・舌の構造

味を感じる舌の役割・舌の構造

こんにちは、歯科衛生士の浦沢です☺

今回は味覚についてのお話です。

食べ物の「苦味」は舌のどこで感じるでしょうか❓

 

答えは舌全体です!

苦味は舌の奥で感じる、と聞いたことがある方もいるかもしれません。

舌の部位ごとに感じる味が違う「味覚地図」という言葉もありますが、実はこれは古い説なのです。

 

舌の表面には舌乳頭というポツポツした組織があります。

味物質は唾液に溶けてまずここにたどり着きます。

舌乳頭の中には味蕾(みらい)という器官があり、その中に味物質を受け取る受容体を持つ味細胞が詰まっています。

この受容体から味物質の情報が味覚神経を通じて脳に伝えられ、食べ物の味が分かります。

味は舌の特定の部位で感じているのではなく、舌全体に分布している器官で感じているのです。

味蕾は舌だけではなく、上あごや頬の内側にも分布しておりますが、その大部分は舌にあるため、主に舌で味を感じます。

 

舌の表面にはあるポツポツは4種類存在しています。

①糸状乳頭

②茸状乳頭

③葉状乳頭

④有郭乳頭

糸状乳頭以外の3種類の舌乳頭に、味蕾が存在しています。

味蕾の寿命は約10日で、成人で5000~7500個、高齢になるほど減少傾向にあります。

 

味蕾に存在する味細胞の中にはⅡ、Ⅲ型細胞が存在しています。

Ⅱ型細胞は甘味 苦味 うま味を受容、

Ⅲ型細胞は塩味 酸味を受容します。

この中では苦味の感受性が最も強いです。

腐敗物や毒物など人体に有害となる味を識別し、食物を取捨選択する役割を果たしています。

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