知られていない唾液の実は、、、?

知られていない唾液の実は、、、?

知られていない唾液の実は、、、?

こんにちは^_^歯科衛生士の鈴木です!

今回は唾液についてお話します!

唾液は私たちのお口に当たり前のように存在していますが、たくさんの効能で私たちの体を支えてくれています。

傷に「つばつけとけ」は間違いじゃない

ネズミと聞くと、何を思い浮かべますか?ミッキーマウス?それともドブネズミ?

英語では小さいハツカネズミ を「マウス」と呼び、大きいドブネズミを「ラット」と呼び、はつきり区別しています。

マウスもラットも、実験動物として使われ、医学の進歩に貢献してきました。そのなかには「傷の治り」についての実験もあります。

どういう実験かというと、まずマウスの背中に人工的に傷をつくります。そしてそのマウスを、2つのグループに分けます。1匹だけケージ(飼育箱)に入れて育てるグループと、数匹いっしょにケージに入れて育てるグループです。

この2つで、傷の治りが早いのはどちらだと思いますか?比較すると、数匹いっしょに育てたほうが、圧倒的に傷の治りが早いのです。

背中の傷は自分でなめることができません。でも2匹以上いると、お互いの傷をなめ合うことができます。傷をなめる=唾液をつけること。つまり「唾液の作用が傷の治りを促す」ことがマウスで証明されたのです。

動物が傷口をなめている光景はよく目にします。考えてみれば子どものころ、私もけがをすると無意識に傷をなめていました。親も「なめとき(つばをつけておきなさい)」と言っていたものです。

唾液は、上皮成長因子(EGF)を分泌し、これが組織修

復作用を発揮します。また、唾液成分のムチンは細菌の定着を防ぎ、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリンには殺菌作用があります。

これらの唾液成分は口の中の傷に直接作用します。口の中の傷は、ほかと比べて治りが早いとは思いませんか。それはこのおかげです。そしてそれだけではなく、上皮成長因子は、消化管粘膜や肝臓などの臓器の防御や修復の役目も担っています。

唾液が内臓にはたらくの?胃酸で溶けちゃわないの?と疑問に思われるかもしれません。ところが唾液の上皮成長因子は、消化管から吸収されて血中に入り、各組織に運ばれることが実験的に確かめられています。

クローン病や潰瘍性大腸炎、リウマチ性疾患、糖尿病では、唾液中の上皮成長因子の濃度が低くなっているという報告もあるので、唾液を出す「唾液腺」には、丈夫でしっかりはたらいてほしいと思います。

ところで、平均寿命40歳の江戸時代に84歳まで生きた貝原益軒という学者は、「うがいして吐き出した水で目を洗っていたので老眼にならなかった」と書き残しています。しかし、うがいした水にはお口の中の細菌も流れ込んでいます。抵抗力の低い部位(眼)に口腔細菌を入れるのはおすすめできません。

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